海外転職の進め方~ベトナム・後編~

前編を読む

前編では転職活動の3ステップのうち、転職準備についてご説明しました。今回は残り2つについてお伝えしていきます。

転職活動の流れ

  1. 活動準備…なぜ、海外転職をしたいのか気持ちや思考の整理。就労条件の確認。
  2. 活動開始…求人応募~内定受諾まで
  3. 渡航準備…渡航に必要なドキュメントワーク、引っ越し、入国後の滞在先、連絡手段手配。

2.活動開始

志望理由もまとまり、応募書類も準備したら、いざ、求人応募です。興味のある求人募集にCV送付して活動スタートです。

ところで、自分にピッタリな求人はどこにあるの?と思ったことはありませんか。 インターネットの海外転職専門サイトから興味のある案件に応募する、募集企業のHPから直接応募する、人材紹介会社へ登録し、面談後にキャリアアドバイザーから案件を紹介してもらうなど、いろいろな方法があります。それぞれ、利用メリット・デメリットも異なるので、どれか一つに絞らず、状況に応じて上手に使い分けることをお勧めします。

従来は書類選考後、面接に進んだ場合、日本からの応募でも1度現地で面接を…という企業も多くありました。が、今はコロナウイルスの影響で空の往来が不可能になったこともあり、オンライン面接か、日本に本社がある場合はそこでの面接実施がスタンダートになっています。
面接時に職務内容以外で確認されることとしては

  • 転職理由や応募理由
  • ベトナムを訪れたことがあるか
  • 在籍中の場合はいつ頃入社可能か
  • 希望給与

などになります。入社時期や給与に関しては採用企業の意向に合致しているか、応募理由については目の前の候補者が自社に迎え入れるに足る人物かを見極める目的があります。 あなたの人となりや就労感をいかに言葉で的確に伝えるかがポイントとなります。

また、オンライン面接の場合、面接官のユーザーIDやミーティング入室URLの共有があったら事前にIDへの承認依頼やログイン確認することをお忘れなく。
面接当日にIDが見当たらない、アプリのアップデートを求められるといった不測の事態に備えることで面接に落ち着いて臨むことができます。

もしあなたが、転職活動が初めてで、採用面接にも不慣れだという時にはキャリアアドバイザーに模擬面接サポートを依頼することもおすすめです。

3.渡航準備

おめでとうございます。準備期間から、面接数件を経て、志望の企業から内定を勝ち取ったら、残るは渡航に関しての手配です。
現職中の場合は、退職手続きを始めます。この時注意してほしいのは、退職願いを現職に出すタイミングは内定受諾を採用企業に伝えてからにしましょう。
見切り発車は危険です。
採用企業もあなたから内定受諾の連絡が入るまでは採用が確定しないと認識していることが多いため、入社意志が固まったらなるべく早めに伝えることが重要です。
退職期間中、現職の引継ぎもありますが、並行してWPや滞在ビザ(TRC)申請書類の準備も始まります。

採用企業の人事担当者から準備書類の指示があるのでそれに従って用意しましょう。
パスポートの有効期限が1年を切っている場合は更新手続きも早めに行いましょう。

  • 大学以降の卒業証明書(日本語もしくは英語)
  • 3年以上の在籍証明書(日本語もしくは英語)
  • 犯罪歴証明書(開封無効)
  • パスポートコピー
  • 資格証明書(必要な場合)

書類準備に加え、日本での住居を引き払う準備も発生します。
賃貸住居の場合は早めに退去通知、公共サービスや携帯料金等の解約手続き(予約)をします。
引っ越しの手配、身の回り品の整理なども慌てることのないよう余裕をもって行うことをお勧めします。
市・区役所への転居手続きと同時に健康保険や年金(任意加入継続も可能)手続きも済ませましょう。

ベトナム渡航にあたって、あらかじめ接種することをお勧めしたワクチンとしては

  • 狂犬病
  • A型、B型肝炎
  • 破傷風
  • 日本脳炎

などになります。特に狂犬病や肝炎ワクチンは複数回接種が必要になりますので、余裕を持ったスケジュールを組む必要があります。ベトナム国内のクリニックでも接種可能なワクチンもあるので渡航まであまり期間がない場合は国内の病院で相談してみてください。

航空券予約も済み、いよいよ渡航日が決定したらベトナムに持ち込む荷物を用意しましょう。日系スーパーやショップの進出もめざましいベトナムですが、まだまだほしいものが簡単に手に入るとは言いにくい環境です。
常備薬やサニタリー用品、手に入りにくい日ごろからの愛用品などは日本から持ってくることをお勧めしますが、あれもこれもと大荷物になり重要オーバーにならないようにご注意を。

ベトナム入国後、当面の滞在先を自分で確保する場合は、ホテル予約の後、空港からの移動手段も検討することをお忘れなく。空港タクシーやGrab(事前にアプリ登録が必要)以外の白タク(違法タクシー)にはくれぐれもお気を付けください。
ここまでざっくりとベトナム転職のステップや注意点についてお伝えしてきました。転職期間については、個々の事情などもあるため一概にはお伝え出来ませんが、ぜひこちらを参考にして悔いのない転職活動を進めてください。みなさんのベトナム転職が実現することを願っています。

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