4月も後半、ホーチミンでは雨季の到来、ハノイでは気温、湿度が最も高くなるつらい時期が近づいてきました。
その高い湿度で衣類がカビてしまうケースも多いので、湿度対策は十分にしておきたいところ。除湿機が使えれば一番いいですが、ない場合は除湿剤を有効に使いましょう。おススメは容器に水が溜まる塩化カルシウム除湿剤。これからの時期は特に水が溜まりやすく、その仕事っぷりを実感することができます。
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さて、本題に移ります。ベトナムに赴任する多くの日本人が経験する 「部下の結婚イベント」、日本より婚期が早いため、若いスタッフが多い場合は赴任されたばかりでも、結婚式に招待される心の準備をしておいた方がよいでしょう。今回は、日本の結婚式との違いを6つ紹介します。
●違い① ご祝儀はいくら?
日本同様、ベトナムでもお祝いの意味でご祝儀を渡します。多くの場合、金額は50万VNDが一般的、友人や同僚がよく準備している額です。ただし、日本同様結婚する方との関係性によって金額は変わります。あなたが上司に当たる場合、金額を上乗せしておいた方がいいでしょう(100万VND~)。
それでも日本と比べたらだいぶ経済的ですね!
●違い② 当日の服装は?
一般参列者であればお国柄か、ラフな装いの方も多く、スーツの方もいればジャンパーの方、ジーンズを履く方などバラバラです(下画像参考)。一方親族は当然ですがアオザイ、ドレス、スーツ(ネクタイ着用)等、ここ一番のドレスアップです。日本と比べあまり服装に気を使う必要はありませんが、会社の上司として参列する場合、ビジネスフォーマルを選びましょう。
●違い③ やっぱり6月に結婚が多い?
ジューンブライドで6月がシーズンかと思いきや、ベトナムでは11月、12月が多いです。北部では涼しい気候の時期でウェディングに適した時期になります。暑く、ジメジメした時期(5月-7月)はウェディング向けではないためか、少なくなるとか。
●違い④ 式の日取りが変わりやすく、直前に案内されることも。
日本では半年前に日取りは決まっているもの。ベトナム、特に地方での結婚式では(親が)縁起の良い日を選んだり、親族と日程調整したりするため、日取りは前後しやすくなります。そのためか、結婚式の案内は直前になることもあります。あまりないケースだと思いますが、筆者は1週間前に招待され、予定の調整でドタバタしたことがありました。
●違い⑤ 式場はどんなところ?
式場のパターンはいくつかあります。
・新郎新婦の実家
・ホテルのセレモニーホール
・ショッピングセンター
・特設会場(イベントホールなど)
上記の中で、新郎新婦の実家は地方であることも多く遠征になる可能性があります。また、他の会場(特に都市部の会場)は場所を予約しているため、時間通りに式が始まることが多いですが、実家の場合は開始時間があいまいで、招待された時間より遅くなることがあります。予め想定しておきましょう。
●違い⑥ 式の後半に始まるカラオケ大会、お開きのタイミングがわかりにくい
初めての方が戸惑う突如始まるカラオケ大会。それまではケーキの入刀、新郎新婦の挨拶など日本と同じように式が進んでいたはずなのに、会場は新郎新婦そっちのけでカラオケが盛り上がります。もちろん、お祝いの意味もありますが、よく見ると帰っていく人がチラホラ。
ベトナムの結婚式では通常明確な終わりがなく、食事と新郎新婦への祝福が終わり満足した人から自然解散します。周りを見て、他の参加者が帰りだしたら、記念撮影・祝福をした後は、好きなタイミングで帰ってもかまいません。
以上、日本とベトナムの違いを理解し、気持ちよくスタッフの晴れ舞台を祝福しましょう。
最後に、上司であれば祝辞の依頼を受けることが多い日本ですが、ベトナム語で執り行われる結婚式ではその役回りは基本ありませんのでご安心を。
もちろん、新郎新婦の親族にベトナム語で挨拶ができれば好感度アップ間違いなし。信頼を勝ち取るためにも基本的なコミュニケーションは抑えておきましょう!
4月19日
ZEN日本語センター(廣済堂グループ)
渡辺篤